信託保全

ご近所カフェの看板犬

遠くの地へ引っ越してきて一週間。

そろそろ人恋しさも出てきた頃、自宅マンションの近くにドッグカフェがあるのを発見!
実家でシェパードを飼っていて犬は大好きなんですが、
今は遠く離れて会えるのは帰省の時だけ。久

しぶりに犬と触れ合えると喜び勇んでいざカフェへ入店するとお店の看板犬である
愛らしいチワワちゃんが籠の中から迎えてくれました♪

この日はお店のチワワちゃんしかおらず他のお客さんもチワワちゃん目当てだったようで
他のワンちゃんはいなかったのですが、久しぶりにワンちゃんと触れ合えて大満足で帰りました。
あの、ワンちゃん独特のにおいって大好きで、家のシェパードの顔のにおいもよくかいでました。
迷惑そうでしたけど・・・(笑)

それからは、仕事が休みのたびにそのドッグカフェに入り浸るようになったんですが、
なんとそのお店、常連さんだけがそのお店で買ったワンちゃんのおやつをキープできる棚が
あって、他の方はもちろんご自分のワンちゃんのおやつを置いてるわけなんですが僕は
連れて行く犬がいないのでお店のチワワちゃんへおかしを買ってあげて置かせてもらってます。

まだそんな年でもないのですが、孫に対するおじいちゃんの気持ちがわかりました(笑)
最近では、ドアを開けると籠から乗り出して必死でしっぽを振ってくれるそのチワワちゃんに
メロメロ!食事やお茶をする時はいつも隣に置いて撫でながら飲食しております。
やっぱり、ワンちゃんの癒し力って半端ないですね。。。

パピちゃんは、あるトリミング店から16年前に譲り受けました。
綺麗な格好の若い女性が「カットをお願いします」と、店に預けていったそうです。
カットが終わり閉店時間が近づいても、その女性は現れず、
あとで調べてみたところ連絡先はすべてデタラメとのこと。

当初、まだ2才前後だったであろうパピちゃんは、小さなケージの中で震えていました。
その様子に少しとまどいを覚えましたが、
自宅で飼っていた別の犬の遊び相手にと思い家族に加えることにしました。

自宅に戻り、ケージから出そうと誘ってみてもいっこうに出てこず、やむを得ず手を差し入れると・・・
ガブッ!! 細く尖った歯が私の指を刺しました。

後で分かったことですが、パピちゃんはほとんど目が見えなかったのです。
そしてあまりケージから出たことがなかったのか、爪は伸びきり、
後ろ足は発達しておらず、室外の音に恐怖をあらわにしました。

新しい生活にすぐに慣れたものの、私以外の人間と接する事は大きな不安のようでした。
特に最初の5年は私にさえも、爪切り、おなかを見せるなどを極端に怖がり、
時にはパニックになっていました。

それでも、ゆっくりゆっくり年を重ね、信頼を重ね、
すっかりウチの子になったパピちゃんは、まるで別の犬のようになりました。
明るくて本当に優しい子です。
ボール遊びが大好きで、同居犬と競い合って私の体の上で眠り、お留守番の間に盗み食いや穴掘り。
そして16年経った今は、ただただ穏やかに暮らしています。

一緒に暮らしていた他の2匹は先に亡くなり、今はパピちゃんだけになりました。
加齢のため、1日20時間以上、眠っているように思います。
グーグーグーグー・・「僕はここにいるよ」
グーグーグーグー・・「とてもリラックスしているよ」
グーグーグーグー・・「元気にがんばってるよ」

イビキが聞こえると、私もとても安心します。
「あー 元気だな。生きてるな。」

パピちゃんは目を覚ますと、まず私を探します。
そして匂いをたどりながら、部屋のあちらこちらを歩いてまわり、
私を見つけると光のない白い瞳で見上げてきます。
歯の抜けた口から出っ放しの乾いた舌で、ペロペロなめてくれます。
純白とコゲ茶色だった毛並みは、くすんだ白と薄茶になり、身体も細く小さくなりました。

今のこの穏やかな時間がずっと続けばいいのにと思います。
けれど、そう遠くない日にお別れがくることは分かっています。
それは悲しい事ですが、最後まで一緒に過ごせるなら幸せな事でもあると思います。

私はこの16年間、小さな頭をそっとなでながら「何も心配いらないよ」と、
メッセージを彼に送り続けてきました。
小さなパピちゃんは、グーグーグーというイビキの音で
「何も心配なんてない」と返事をしてくれています。

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